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お客様と一緒につくり、お客様の言葉で届ける。計画比2〜3倍の成果を生んだCAWAIIのコミュニティ運営

お客様と一緒につくり、お客様の言葉で届ける。計画比2〜3倍の成果を生んだCAWAIIのコミュニティ運営
株式会社ワンピース

CAWAIIディレクター
福田 真由 さま

株式会社ワンピース
株式会社ワンピース
業種
小売
3分でわかるサービス資料
coorum(コーラム)は、顧客の本音データとAIを起点に、あらゆるCXを改善します。
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運用のポイント
  • 0期生10名から始め、約80名のクローズドコミュニティへ。「深くつながる」を重視した設計で、お客様一人ひとりと直接対話

  • 「みんなのデザイン部」による共創企画で、レーススカートをはじめ計5型の商品を開発。オンラインミーティングとcoorumの投票・アンケート機能を組み合わせたプロセス設計

  • お客様へのインタビューでカスタマージャーニーを可視化し、得られたインサイトを商品コピーやクリエイティブに即座に反映

課題
  • LTVの低迷、メルマガ登録者数やアクセス数の低下、リアルイベント参加者の減少など、お客様のブランド離れが深刻化していた

  • 「ときめき」や「情緒的な価値」など、数値化しにくいブランド体験を可視化する手段がなかった

  • お客様のニーズをつかみきれていなかった。スタッフの平均年齢35歳に対し、お客様の中心層は40~60代。実際のユースシーンとの乖離に気づけていなかった

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効果
  • お客様との関係性を深め、ブランド離れを解消したかった。コミュニティを軸にした運営に移行し、広告費を約30%削減しながら運営できる体制に

  • お客様のリアルな声を商品企画に活かしたかった。共創企画やインタビューからヒット商品が生まれ、計画比2~3倍の売上を記録

  • ブランドの情緒的価値を可視化したかった。お客様へのインタビューから「日常使い」という想定外のユースシーンと「2割増し」というキーワードを発見し、商品訴求を刷新

「かわいい」は、単なる形容詞ではありません。子育てや家庭のしがらみの中で、自分の「好き」を後回しにしてきた40-50代の女性たちが、「久しぶりにおしゃれする楽しさを思い出しました」と口にする──。刺繍やレースを得意とするアパレルブランドCAWAIIにとって、この言葉はお客様の人生を変えるきっかけであり、ブランドの存在理由そのものです。 そんなCAWAIIを展開する株式会社ワンピースは、2025年2月にホンネデータプラットフォームcoorumを導入しました。クローズドコミュニティ「MAISON de CAWAII」を立ち上げ、約80名(2026年2月時点)のお客様と深くつながりながら一緒に商品をつくり、その声を即座に施策へ反映。また、お客様へのインタビューで見つけた「2割増し」というキーワードを商品名に採用したところ、計画比2~3倍のヒットにつながるなど、着実に成果へとつなげています。 「わからないから、お客様に聞こう。聞いたら、その通りやってみよう」というワンピースのスタンス、coorumの自由度の高いプラットフォーム、そしてAsobicaの伴走支援。これらが重なった今回のコミュニティ施策について、ブランドディレクターの福田様にお話を伺いました。

INDEX

「かわいい」はしがらみを解く言葉。その想いと、ブランド離れという現実

──まず、CAWAIIというブランドについて教えてください。

福田様CAWAIIは「他にはないカワイイが見つかる。」をコンセプトに、刺繍やレースを得意とするアパレルブランドです。お客様の中心は40~50代の女性なのですが、カワイイという言葉には少し特別な意味を込めています。

この世代の方は子育てや家庭のことなど、いろいろなしがらみの中で自分の「好き」を後回しにしてきた方が多いんです。そういう方がCAWAIIと出会って、「久しぶりにおしゃれをする楽しさを思い出しました」「CAWAIIが第二の人生を歩むきっかけになりました」とおっしゃってくださる。私たちにとってカワイイは、そうしたしがらみを解き放つ解放の言葉なんです。お洋服をきっかけに、自分らしく生きる背中を押したい。その気持ちでブランドを運営しています。

ブランドのイメージ画像

 

──コミュニティに取り組むことになった背景を教えてください。

福田様直接的なきっかけは、お客様のブランド離れが深刻になっていたことです。LTVの低迷に加え、メルマガ登録者数やアクセス数も下がっていましたし、ずっと継続してきたリアルイベントに来てくださるお客様も減っていました。

以前のCAWAIIには、Web広告で新しいお客様と出会い、メルマガで関係を深めて購入につなげるという成功モデルがあったんです。でもコロナ後あたりからその流れが通用しなくなって、出会ったお客様とどう長く関係を続けていくかが見えなくなっていました。最優先の課題なのに何もできていない、というもどかしさがずっとあったので、コミュニティには「次の成功事例をつくる第一歩になるのではないか」と期待を持って臨みました。

「好き」でつながるコミュニティの可能性。「費用対効果」に向き合ったAsobica

MAISON de CAWAIIのコミュニティオープン時の画像

 

──なぜ解決策として「コミュニティ」にたどり着いたのでしょうか。

福田様:以前取ったアンケートや掲示板で、お客様に「CAWAIIのファンになった理由」を伺ったことがあるんです。そこで一番多かったのが、スタッフとのつながりやお客様同士のつながりに価値を感じているという声でした。全国にいらっしゃるお客様ともっと気軽につながれる場所をつくることが、ブランド価値を高める一番の近道ではないかと考えました。

実は私自身にも、「好き」でつながったコミュニティの原体験があるんです。好きなアーティストの夏フェスで出会った人たちと、10年以上続く関係を築けています。年齢も仕事も全然違うのに、「好き」という軸があるだけですごく深いつながりができた。CAWAIIのお客様の熱量を見ていても同じことが起こせると感じましたし、売上だけじゃなく、社会にも影響を与えられるのではないかと。その可能性を信じて、コミュニティをつくりたいと思いました。

──新しい取り組みを始めるにあたって、社内での合意形成はスムーズでしたか

福田様正直に言うと、当初から全員が同じ温度感だったわけではありませんでした。熱量のような定性的な価値よりも、現実的な費用対効果を重視するメンバーからは「今のタイミングで本当にやるべきなのか」という声もあって。

ただ、他の施策も含めて検討する中で、お客様との関係性を根本から立て直すにはコミュニティが最も可能性があるという結論に至りました。社長や副社長も同じ課題認識を持っていたので、前向きにまとまることができたと思います。

──Asobica/coorumを選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

福田様実は私自身も費用対効果には不安を感じていたんです。やりたい気持ちはあるけれど、どう売上につなげるのかが見えない。Asobicaさんはそこに真正面から向き合ってくださいました。アパレルでの事例がない中でも近い業態での活用イメージを具体的に提案してくださったり、社内でCAWAIIのお客様層に近い方のデータまで集めてくださったりして。「こんなに一緒になって考えてくれるんだ」と感動したのを覚えています。

もう一つの決め手は、coorumのデザイン性と自由度です。私たちは「ときめき」という情緒的価値を大切にしているブランドなので、世界観に入れる没入感のあるデザインが必要でした。

CAWAIIのイラストを使って街並みのようなコミュニティを構築したかったのですが、他社のツールではテンプレートの制約があって難しくて。それが実現できたのはcoorumの自由度があったからです。

「みんなのデザイン部」から生まれた共創製品

──CAWAIIではお客様と一緒に商品をつくる共創企画に取り組まれています。きっかけを教えてください。

福田様きっかけは二つあります。一つは、私たちがお客様のニーズをつかみきれていなかったことです。スタッフの平均年齢が35歳くらいで、お客様の中心層である40~60代の方の実際の悩みが、なんとなくわかっているようで明確にはわかっていなくて。商品企画にすごく悩むことが多かったんです。

もう一つは、お客様自身の声です。コミュニティの立ち上げにあたって、2025年2月にまず0期生として10名の方に参加いただきました。本格オープン前に、ブランドへの熱量が高い方に少人数で集まっていただいて、一緒にコミュニティの方向性をつくっていく。ゆくゆくはブランドの伝道師のような存在になっていただけたらという思いもありました。

その0期生の方と「どんなことをやりたいですか」とお話しする中で、「自分の声が商品に活かされたら嬉しい」という声をいただいたんです。私たちの課題とお客様のやりたいことが合致したので、じゃあ一緒にやってみましょう、と始まりました。

一緒につくる「商品化プロジェクト」

 

──具体的にはどのように進めたのでしょうか。

福田様「みんなのデザイン部」という企画で、お客様とゼロから商品をつくっていきました。大きな共創企画としては、2025年5月から約8ヶ月かけて完成させたレーススカートがあります。0期生を中心にオンラインミーティングを2、3回実施し、方向性やデザインの選択肢を絞り込んだ後、coorumのアンケート・投票機能でコミュニティ全体の意見を集約していきました。

「ブランドが作り、顧客が買う」からの転換。企画プロセスを開く共創型商品開発 | 株式会社ワンピースのプレスリリース

加えて、小規模な共創でも4型の商品を開発しています。たとえば、ロングセラーのタートルネックのレースインナーについて「どういうのが好きですか?」と声を集めてボートネックバージョンをつくったり、季節の変わり目にどんなものが着たいかを聞いて商品展開につなげたり。レーススカートを含め、計5型の商品をお客様の声から生み出しました。

「日常に2割の華やかさを」。お客様の声から魅せ方を変え、販売増につなげた

──共創企画とは別に、顧客インタビューにも取り組まれていますね。こちらはどのような狙いで始めたのですか。

福田様カスタマージャーニーの可視化をしたくて始めました。今もCAWAIIを愛してくださっている方が、どうブランドと出会い、なぜこんなに長く好きでいてくださるのか。その体験を紐解いて再現性の高い施策に落とし込めれば、ブランド離れを解決できるのではないかと考えたんです。

Youtubeでの顧客インタビューの様子

インタビューはYouTubeでも配信(出典:https://www.youtube.com/watch?v=1BfaPBMVSu8)

──実際にやってみて、どんな発見がありましたか。

福田様予想外だったのはお客様のユースシーンです。CAWAIIは華やかなレースのワンピースなど、非日常を彩るブランドだと位置づけていたのですが、お客様からは「仕事着で着てます」「近所のイオンに行くときに着てます」という声が出てきて。意外と日常に取り入れて楽しんでくださっていたんですね。

その中で生まれたのが「2割増し」という言葉です。

あるお客様が、日常のおしゃれにCAWAIIを取り入れる感覚を「普段の自分の2割増し」と表現してくださった。私たちはもっと特別なシーンでの着用を想定していたので、「日常に2割の華やかさを足す感覚なんだ!」という驚きがありました。

頑張りすぎない、でもほんの少しだけ自分を素敵に見せてくれる──その感覚を商品名に採用し、「ほんの少しのエレガントが毎日を彩る」とベネフィットを前面に打ち出したところ、計画の23倍のヒットにつながりました。お客様の声を拾い、コピーに落とし、商品訴求まで一気通貫でつなげられた手応えがあります。

上品「2割」増しを使用したクリエティブバナー

2割増しを採用したクリエイティブ(出典:https://onepeace-online.jp/products/fzp00255od)

業界の常識に捉われない──実行力の正体

──ここまでお話を伺っていて、お客様の声を拾うだけでなく、それを施策に落とし込むスピードが際立っていると感じます。その秘訣は何でしょうか。

福田様多分、いい意味で業界の常識に捉われていないんだと思います。アパレル専門職出身ではないスタッフも多いので、わからないこともたくさんあります。だからこそ「お客様に聞こう」「聞いたら、その通りやってみよう」と素直に動ける。5人のチーム全員が「じゃあこうしようよ」とすぐ実行に移す空気がありますし、少数精鋭だからこそ小回りが利くのは強みだと思っています。

──coorumの機能面で、そうした運営を支えているものはありますか。

福田様管理画面のアナリティクス(分析ページ)がすごく見やすいですね。アクティブ率などのデータがパッと見てわかるように構築されていて、CSVでエクスポートして手元で分析することもできるので、毎月のデータ確認がかなり時短になっています。

あとは、お客様側の操作のわかりやすさにも表れていると思います。写真を投稿するだけ、文章を打つだけというシンプルな操作で投稿できるので、これだけ活発に参加いただけているのはcoorumの仕組みのおかげだと感じています。

共創企画でもアンケートや投票の機能をフル活用しましたし、お客様から意見を集める場としてなくてはならない存在になっています。

──Asobicaのサポートについてはいかがですか。

福田様ありがたいのは、単なるサポートにとどまらないところです。ライブ配信を見てくださったり、実際にCAWAIIの商品を買ってくださったりして、お客様としての声も言ってくださる。一緒にワクワクを作ってくださっている感覚がありますし、悩んだときにすぐ他社の事例を出してくださるのも心強いです。

「カワイイ」を身にまとう人が増える社会をつくる

──導入から約1年が経ち、2年目に入られました。コミュニティの方向性に変化はありますか。

福田様1年目は共創企画やインタビューなど、いろいろ試す中で手応えをつかんだフェーズでした。2年目はKPIをLTVに設定して、事業成長にコミットする方向へ舵を切っています。メルマガが担っていた役割をコミュニティに移していくことや、オンラインで熱量を高めてからオフラインのイベントにつなげ、それをまた次に活かすという循環を設計していきたいと考えています。

──今後、コミュニティをどのように発展させていきたいですか。

福田様まずは共創の過程をリールやYouTubeで公開して、まだCAWAIIを知らない同世代の方にも届けていきたいです。その先に描いていることはもう少し大きな話になるのですが、CAWAIIのお客様の中には、レースのお洋服を着ていると同世代の方から心ない言葉をかけられた経験のある方もいらっしゃるんです。

でもその裏には「本当は自分もそうなりたい」という気持ちがあると思っていて。殻を破れずにいる方をコミュニティやブランド全体で巻き込んで、同調圧力を逆に味方につけて、新しいムーブメントを作りたい。一人が堂々とかわいいを身にまとって歩くことで、周りにもペイフォワード的に広がっていく。そんな社会が理想です。

──ぜひその世界の実現を一緒に目指していけたらと思います。今後に向けてひとことお願いします。

福田様:引き続きAsobicaの皆さんも、私たちと一緒にワクワクして楽しんでほしいですね。CAWAIIの世界を一緒に体験しながら、楽しみながら、カワイイを身にまとう人が増えるムーブメントを一緒に起こしていけたらと思っています。

お役立ち資料
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小父内 信也
小父内 信也
取締役副社長

2010年、名刺管理システムのSansan株式会社に入社。データ化部門責任者を経て、名刺アプリEightのコミュニティマネージャーへ。 2019年に株式会社Asobicaに取締役CCOとして参画。

上野 頌太
上野 頌太
カスタマーサクセス部 カスタマーサクセスマネージャー

同志社大学卒業後、花王グループカスタマーマーケティングに入社。営業部門で大手小売の本部担当を経験し、その後トレードマーケティング部門に異動。販売戦略の立案や新規ビジネスの企画立ち上げに携わる。主にビューティ・ヘルスケアカテゴリーを担当。2024年2月より株式会社Asobicaに入社し、カスタマーサクセスマネージャーとして従事。

上原 明子
上原 明子
カスタマーサクセスグループマネージャー

札幌のコワーキング・ゲストハウス・シェアハウスを運営するコミュニティ系不動産に新卒で入社。東南アジアを中心にバックパッカーをしながら、海外営業/新規店舗の立ち上げを経験。 その後ライブ配信プラットフォームにてCX関連の部署に所属し、オンラインイベントの企画/実施や新機能設計、効果分析などを担当した経歴を持つ。

平川 貴詞
平川 貴詞
カスタマーサクセスグループマネージャー

早稲田大学人間科学部卒業。新卒で株式会社リクルートスタッフィングに入社し、大手通信企業向けのセールスを担当。 その後人材系ベンチャー企業に所属し、主にセールスとして中途・新卒採用の採用支援を経験した後、学生向け記事メディアの編集・マーケティングを担当。現在はCSMとして外食・メーカー企業を中心に幅広いお客様を支援。

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